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歯止めが効かない人口減少と人生の可能性

 

2月9日(金)

ジョギング10.5km。

「人口減少に歯止めが効かない」と、NHKでニュースになっていた。


そんなこと、はるか昔から言われてきたことではないだろうか。

しかもニュースなのに、そんなに感情をこめて言われても・・・というキャスターの話し方だった。


「今ごろ何を言っているのか」と思うが、そもそも目先の人口減少対策の前に、やることがあると思う。

人口減少は一つの末端の現象であって、その根っこにはやっぱり日本人の異常な価値観の狭さ一様な行動を求める社会の圧力などがあるように思えてならない。


行儀よく、人と違うことをしないように躾けられた結果、みんなと同じようにしないと不安になり、自分独自の考えができなくなってしまった部分があると思う。

そして、就職がうまくいかないから、受験に失敗したからといって、自ら命を絶つ人までいる。


人生の道が、たった一つか二つであるはずがない

それを、現状がすべてであるかのように思い込んでしまうとすれば、あまりにもメンタルが弱すぎると言わざるを得ない。


学校で受ける教育は、いまだに画一的なようだ。

だからある意味仕方がないと思う反面、裏を返せば、教えられたことが全てで、従うことに慣れてしまったといえるかもしれない。

当然、自分もその一人だろう。


学校の教育のせいだけとは言わないが、今のところ義務教育で9年も学校で生活するのだ。

影響が少ないわけがない。

しかも、物事を感じたり考えたりし始めるころなのだ。


こうした社会の風潮の一つの結果が、結婚したいと思わない(できると思えない)、子供を産んでも育てる自信がない、経済力がない、という思考なのではないかと思えてしまう。

そして、人口減少が加速するのではないだろうか。


だがそもそも、最初から何ら不安がなく経済的にも安泰である人など、どれほどいるのか?

いろいろ悩みや不安はありつつも、小さな希望をもって飛び込んでみるのではないだろうか。

 

もちろん、結婚したり子供を持つことが正道という意味では、決してない。

様々な考えがあり、人生は人それぞれ違う。

一人で歩む人生だって、結婚しない人生だって、子供を持つ人生と同じように、その人の選択肢の一つに過ぎない。

 

ただ、人口減少の背景にある問題の一つが、狭い人生観のような気がしてならないのだ。


どこかで今のシステムを壊して(何かのきっかけで壊れてしまって)、人生にはいろんな可能性があるということを教える教育が始まらない限り、現状は変わらない気がする。

 

ではまた明日!