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生物時計(体内時計)は存在するのか?自分の1日のリズム「クロノタイプ」を知ってパフォーマンスを高めよ!

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あなたの1日はどんなリズム?

あなたの1日は、どんなリズムでしょうか。

何時に寝て、何時に起きていますか。

朝からパワーを発揮するタイプか、それとも深夜に冴えわたるタイプでしょうか。

 

多くの場合、1日のリズムは、仕事や活動のスタイルで決まってしまいますよね。

昼間に仕事があるなら、朝起きる。

夜勤や遅い勤務時間の場合は、午後や夕方に起きる。

仕事に向かうためのリズムです。


この、仕事に向かうためのリズムは、あなたの個人的な体調や欲求とは必ずしも一致しないかもしれません。

たとえ眠くても、時間には起きなければならないし、

活力が満ちていない時でも、きっと頑張らなければならないからです。

 

ところで、人の1日の活動リズムというのは、時代ごとに違っていたのでしょうか。

江戸時代、平安時代など、電気がない時代はどうだったのか。

夜はロウソクや行灯を灯したでしょうが、今よりずっと暗かったはずです。

 暗くなれば、眠るのも早かったのか。


文明が起こる前、荒野に住んでいたころは、日が沈んだら寝て、朝日が昇るとともに起きていたのでしょうか。

 歴史を紐解けば、その時代の環境に応じた活動リズム、時間の刻み方が、わかるかもしれません。

 

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一方で、人間の生活サイクルとは別に、

生き物全般には生まれつき「時を刻む能力」がありました。


動物、植物、さらに微生物にもです。


何らかの異変で、たとえ光がない真暗な日が続いたとしても、闇がない昼間が続いたとしても、「昼夜の明暗の変化」にかかわらず、時を刻む能力は稼働してきました。


その能力とは「生物時計」です。

 

 体内の時計中枢はどこにあるのか

「生物時計」とは、生物に備わっている時間を測定する機能です。

体内時計」「生理時計(physiological clock)」とも呼ばれています。


「生物時計」は「1日」などの時間を刻み、睡眠、覚醒、血圧や体温の調整、ホルモン分泌など、多くの重要な生理現象を管理しています。

生命活動に欠かせない大事な仕組みですね。

もちろん、生物自身はこの「時計」の存在など意識していないでしょう。

 

「生物時計」は全身にあると言われていますが、

ほ乳類では、その「中枢部分」は、脳の左右の視神経が交差する少し上にあるそうです。

視交叉上核(しこうさじょうかく)」という、1mm四方ぐらいの小さな器官です。

これが、体内の周期リズムを統括しているのです。


まるで、精密機械のようですね。

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視交叉上核(しこうさじょうかく、英: suprachiasmatic nucleus)
Wikimedia Commons

 

紫外線を避けるためにできた「時計」

生物時計は、動物にも、昆虫にも、植物にも、そしてカビなどにも備わっています。

「微生物にもある」ということは、「進化の最も早い過程」で存在していたということです。


原初の時代、生命が昼間の有害な「紫外線」を避けて、夜の時間帯にDNAを複製するようになった。

このために「昼夜のサイクル」つまり「時計の機能」を獲得した、と考えられています。

紫外線は、太古より生命にとって危険なものだったのですね。


「生物時計」の種類は、実に様々です。

周期の長いものでは「植物の開花」「魚の回遊」「鳥の渡り」など、季節単位や年単位の時計です。

壮大な時計ですね。


周期の短いものでは「脳波」や「心臓の拍動」など。

あるいは、食事の前に胃酸や分解酵素が準備されることも、生物時計の働きと言われています。


そして、生き物の「寿命」というもの。

これも、広い意味では生物時計の働きと考えられています。

一回限りで、繰り返すことはありませんね。

 

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生物時計が狂うとき

生き物の体を守る大事な「生物時計」は、狂ってくることがあります。

どういうことでしょうか。


生物時計の中でよく知られる機能が、

サーカディアン・リズム(概日リズム)(circadian rhythm)

と呼ばれるものです。

「概日(がいじつ)」とは、「だいたい1日」「おおよそ1日」という意味で、「概日リズム = ほぼ1日間のリズム」ということです。


「概日リズム」は、正確な24時間ではなくおよそ25時間、平均的には24時間15分ぐらいの長さだそうです。

この「だいたいの1日」と、正確な24時間との間に起こったズレは、「光を浴びる」ことによってリセットされます。


もともと生物時計は、昼夜の明暗にかかわらず成り立ってはいるのですが「ほぼ1日」の区切りによって、ズレてきます。

このズレた分を、自然界の光である日照の有無によって補正しているのです。


「朝起きたら、朝日を浴びることが大切」などとよく言われますが、これは全くもってその通りなのです。

光によって、ズレた時計の針を直すのですね。

 

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「生物時計」が狂ってくると、体調も狂ってきてしまいます。

「時差ボケ」もその一つです。

徹夜や寝不足が続いたり、昼夜逆転の生活が続くのもそうです。

24時間営業の店があり、テレビやインターネットで夜更かしするような現代の生活環境自体が、この背景にあるでしょう。


「生物時計」が狂った生活が続くと、当然ながら体のリズムは狂ってきて体調不良や、うつ病になったりする可能性も出てきます。


ちなみに、「生物時計」のズレを修正する問題は、地球上だけではなく、宇宙飛行士の生活でも考慮されています。

変化の乏しい宇宙船の中に、明暗のサイクルを模した環境を作ることによって、宇宙飛行士の健康を維持する工夫が考えられているのです。

 

80%の人たちは「生物時計」に反した生活を送っている

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アメリカ・コロラド大学助教授のセリーヌ・ベッター氏は、こう説きます。

「80%の人たちが、それぞれの体内時計(生物時計)に反した形の勤務スケジュールで働いている」


多くの人の個々の生活リズムと実際の仕事のリズムが、必ずしも一致していないであろう、ということです。


人には、「個々に最適の就寝時間や起床時間がある」ということが、最新の研究で判明しているようです。

そのタイミングは、人により少しずつ異なっていて、個々が持つ時間的なタイミングの傾向を「クロノタイプ」と呼びます。


例えば「朝型」や「夜型」などの、個々の1日の活動の指向性のことですね。

この「クロノタイプ」は、生物時計に強く影響されているのです。


個々の「クロノタイプ」に反した状態、例えば、体が睡眠を欲している時に眠らなかったり十分な睡眠をとらなかったりすると、

疲労が起こり、仕事での不調や間違いなどが起こりやすくなると言われています。

実際、多くの事故がこの原因によって起きている、と考えられているようです。

 

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デンマーク人のカミラ・クリング氏は、こう説きます。

各自のエネルギーが最も高まるのはいつか、

精神的なピークはいつかといった問題を考慮することは、実に理にかなうことだ

これは、誰もが実感できるのではないでしょうか。


エネルギーの高まるときに、肝心な仕事をしていない。

眠くて朦朧としているときに、重要な作業をしなければならない。

これは実に効率が悪く、当人にとっても辛いことです。

生産性の観点から見ても、明らかにマイナスです。


とはいえ、実社会において、個人のリズムと仕事のリズムとの調和をとれるのかと問われれば「なかなか難しい」といえるでしょう。

特に日本では、もし「仕事が自分のリズムに合っていません」などと言えば、その申し出は無視されるか「では、やめていいよ」と言われるかもしれません(;^_^)

 

個人のペースを生かそうとする海外

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海外では、この問題を考慮して、従業員の就業時間を個々のリズムに合わせているケースがあるようです。

それによって、個人の健康を守り、生産性を上げているのです。


もちろん、個人個人で何時間もスケジュールを変更する、というわけではありません。

いくら何でも、それでは組織的な仕事は成り立たないでしょう。

せいぜい、1時間か2時間ずらして就業を開始する、という程度の調整です。


しかし、それだけでも、生産性アップに大きく貢献しているようです。

人間が働き方のルールを守るか、働き方を人間に合わせるか

そうしたことがよく考えられるようです。


現在、コロナ禍があり、テレワークが注目されています。

近い将来、日本でも、就業時間や就業ペースが見直される日が来るのでしょうか。

いや、既に見直され始めているのでしょうか?


しかし、「クロノタイプ」に基づいた見直しまでをするには、日本人のライフスタイル、価値観などがもう少し変わっていかないと実現できない気もします。

なぜならば、経営者側の問題はもちろんのこと、雇われる側の意識も変わらなければならないからです。


「自分のリズムに合っていなくても、とりあえず今のままでいいや」と考える雇用者も少なくないもしれません。


人間は、変化を嫌う生き物です。

できるだけ現状を維持したいものです。


また、特に日本では、みんなと違うペースで仕事をすることに、罪悪感や居心地の悪さ、さらには同調圧力を感じるケースもあるでしょう。

多少の不都合はあっても「今のままでいいよ」「みんなと同じでいいよ」という声は、意外と多いかもしれませんね。

 

自分の「生物時計」を知る

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多くの人は、自分の身体リズムがわかっていない」と、カミラ・クリング氏は言います。


自分は何時に起きたら調子が良いのか。

1日の中で、自分はいつ頃にパワーが発揮されるのか。

集中力が落ちるのはいつなのか。


こうした自分の「クロノタイプ」や活動リズムを知り、その性質を生かす工夫をすることは、とても興味深いことです。


実際に、自分の調子を調べてパフォーマンスを高める試みをしている人は、たくさんいます。

その試みは、必ずしも仕事に直結しないことも多いでしょう。


例えば、勤務時間前、早朝の集中力の高い時間帯に自分自身のための勉強をする。

様々なプランを練る。

アイデアを出す。

朝日が上がる時間を狙って、ウォーキングをする。

仕事の後、必ずひと汗かけるスポーツをして、心身ともにリセットする。


環境や常識に任せるだけではなく、自ら自分固有の活動リズムを知り、それにマッチした行動を見つけ、実行してみる。

そうすることが、自分の中の思わぬパワーを引き出すことにつながるかもしれません。


そう考えると、「生物時計」とは自分自身のペースそのものであり、自分をパワーアップしてくれる「アドバイザー」なのかもしれませんね。

 

 

ではまた!

 

 

(生物時計、概日リズムについては Wikipediaから

https://bit.ly/3hTwY1n

https://bit.ly/3hPMpaN
「クロノタイプ」の海外の見解については、朝日新聞GLOBE+の記事より
https://globe.asahi.com/article/12088036

抜粋・引用・加工しています)

 

 

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